テーマ:さかさまの靴80s

○●さかさまの靴80s○●

ミカタを変えたら、世界はひっくり返る。 それぞれの『思う』を僕達は、どれだけ理解するのだろう? それぞれの『コトバ』を君達は、どれだけ飲み込むだろう? 偶然に重なった足跡の先に見える、それぞれの『道しるべ』 僕と君の視線から描かれる一つの物語。 『さかさまの靴80s/☆モノローグ☆』 『さかさま…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s ☆さかさまの靴を履く人々☆

いつかの自分を忘れてしまうほど働いて、疲れ果て、立ち止まってしまったり、 果てし無く、長い道を目の当たりにして、 そこからの、一歩が踏み出せなく、燻ぶり続けたり、 そんな、弱い人間を探したら、きっと、いくらでも出てくる。 感性の違いや、価値観の違いが、 そもそも、誰に植え付けられたのか、分からないモノが多すぎて、 本当に…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s☆エピソード 15☆

数ヵ月後・・・・・。 街に大きな足跡を残していった台風は跡形もなく消え去っていた。 陸を越え海に帰っていった空の暴れん坊は、何も持ち帰ったのだろう? 少し、高い所から見える海は穏やかで、 何事もなかったかのように街は活気で溢れかえっていく。 青く輝く太平洋。 僕等が息苦しくなるような海の中には、 光が届かない、…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s☆エピソード 14/2☆

子供の頃に描いた夢を僕は、どれだけ覚えているのだろう? 叶えたかった夢の残骸は、誰が受け継いでくれるのだろう? 僕達は、いつまで・・・・。 『忘れたフリ』と『見えないフリ』を続けていくのだろう? 波瀬の前に立っている、ハッピを着たピエロのハピ。 その姿は・・・・・。 今は何処にでもいる普通の青年の姿に変わって…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s☆エピソード14/1☆

~ひっくり変える世界~ 何も見えない、真っ暗な世界の中、波瀬は静かに目を開いた。 そして、現実を受け入れて、呆然と立つ尽くしてしまった。 波瀬は、何も考えられなくなり夢遊病患者のように暗闇の中を彷徨っていると、 ポツンと、何かの光で反射している鏡が目に入った。 波瀬は、無意識の内に、そこに近寄り、 鏡に映って…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s☆エピソード 13☆

駅の近くにある、地下のバー。 地下のバーの中には床に倒れて込んでいる波瀬の姿がある。 そんな可笑しな光景を無視するかの様に中央に見えるテーブルでは、 80年代生まれのような大人になりきれていない人々がテーブルを囲んで、くだらない話をしている。 それは、今、まさに乾杯の終わったかのような、にぎやかな感じに見える。 …
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s☆エピソード 12☆

12月/下旬・・・山川村 遠くに古い集会場のようなモノが見える。 村の外には、風の音だけが響き渡り、虫達の鳴き声は、 次の季節を待つかの様に静まり返っていた。 そんな中。 大きな銃声の音が響き渡った。 その音は、まるで。 誰かに、自分がココに確かにいた事を証明したいかのごとく 大きく、そして、高々…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s☆エピソード 11☆

2時間前・・・地下のバー。 目を開けている時に見る夢は、いつも儚いから まぶたの裏に描いた世界を、もう一度、見たいから 僕は静かに瞳を閉じたんだ。 マスターの前には、不気味な笑みを浮かべた警察官が立っている。 しばらくすると、 警察官はバーの中を見渡しながら、静かにマスターの元に歩いて来て 「やっぱりマ…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s☆エピソード 10/2☆

黙っていても、なにも変わらない。 壊れるほど叫んでみても、きっと、君には届く事はないのだろう。 運動会のカケッコのスタートの時のような音が鳴り響いた古い集会場。 そこには楽しさの欠片も見当たらなかった。 そんな、乾ききった大きな音がした後に最初に口を開いたのは前川だった。 前川が、自分の太ももの辺りを見ると、少…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s☆エピソード 10/1☆

10年前・・・12月。 各々に渦巻いている真っ黒な気持ちとは裏腹に、 季節の色は、真っ白になろうとしていた。 窓から暖かな光が差し込んでいる中。 古い集会上の中には、蕨と笹井の姿があった。 蕨が、何か資料のようなものを渡すと笹井は、それをもって部屋を出て行った。 微動だに動こうとしない蕨。 風の音だけが集会…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s☆エピソード 9☆

3時間前・・・地下のバー。 静かに目をつぶっている波瀬の姿がある。 しかし、いつまでたっても、ピストルが火を噴く音が聞こえない。 波瀬は、その時間を、とても長く感じていた。 すると、聞いた事がないような声が聞こえた。 「アンタ等、なにやっとっとですか?」 波瀬は、おかしくなった頭で必死に考えた。 が…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s☆エピソード 8☆

10年前・・・11月。 赤とんぼの姿は影を潜め、真っ赤な景色を彩っていた植物も土に返ろうとしていた。 同じように繰り返される営みの中で、いつしか当たり前に思ってしまう。 僕らは、いつから無感情に慣れてしまったのだろう。 季節が終わりの臭いを残した時に、僕は何か残せたのだろうか? 少し肌寒く感じるようになった季節…
トラックバック:2
コメント:2

続きを読むread more

さかさまの靴80s☆エピソード 7☆

4時間前・・・地下のバー。 波瀬は、目が覚めるとバーにいた、少し眠っていたようだ。 そして、昔の事が鮮明に夢の中で思い出されていた。 波瀬は、二回、瞬きをして周りを見渡すと、そこには。 中央に見えるテーブルに、若者達がテーブルを囲んでベロンベロンに酔っ払っている姿があった。 テーブルの端で一人だけ酔いつぶれて寝てしまっ…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s☆エピソード 6/3☆

古い集会場に窓から赤い光が差し込んでいる。 夕日が、波瀬の大きな影を作っていた。 その影は、まだ蹲ったままだった。 しばらくすると、そこに前川がやってくる。 畳の上で、寝ている波瀬を見つけた前川は、大きな声で波瀬を起こし、 吉田は何処にいるのか尋ねた。 波瀬は、自分が寝てしまっていた事にビックリしたのか、少し裏返った…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s☆エピソード 6/2☆

古い集会場に残っている2人。 吉田は、大好きなをキュウリを食べ終わると、 扉の所までゆっくりと歩いていて行き、静かに開けた。 2人が居なくなった事を確認した吉田は、右手でピストルの様な形を作ると、バーンと言って、波瀬に質問をした。 「波瀬っちは、どう思う?」 その質問の意味が分からない波瀬は、一瞬、眉間にシワを…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s☆エピソード 6/1☆

10年前・・・・山川村/10月。 古い集会場の周りは、赤とんぼの群れで溢れていた。 だが、誰も、そんな事を気にする者はいなかった・・・。 古い集会場の中に、須賀、前川、吉田の三人の他に、 笹井の姿があった。 笹井は、一ヶ月と言う時間をかけても、蕨を説得する事は出来なかった。 そんな状況でも、吉田は、呆れた顔をしな…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s☆エピソード 5/3☆

いつからだろう? ハグルマが噛み合わなくなったのは? お互いの事は、一番、分かっているつもりだった2人。 だが、本当の所では、何も分かっていなかったのかもしれない。 大好きなチョコレートがなくなった笹井は、 まるで生気のなくなった蕨を見て、俺は、お前の事が、大っ嫌いだと言い放つと・・・。 「金しかないだろ」 …
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s☆エピソード 5/2☆

蕨と笹井・・・。 村外れにある、古い集会場のような建物の中で、 まるでハイエナが去った後のような、 寂しさにも似た空気がまだ残っている中、 笹井と蕨が、無言で視線を合わせている。 煙草の灰が畳に落ちても、決して動こうとしない蕨を見ながら、 笹井は言った。 「所詮、お前ぐらいだよ・・・本気で此処に残ろうな…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s/☆エピソード 5/1☆

10年前・・・・山川村/9月。 村外れにある、古い集会場のような建物の中で、 ちょっとだけ偉そうにしている、ちょっと、ヒゲ面で、小太りの笹井と言う男が、 村の男達を集めて、話の場を設けていた。 どうやら、この村にダムを作る事を反対している人々を集めたようだ。 集まった人々は、誰も、自分から何か提案を出そうとする者は…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s/☆エピソード 4☆

7時間前・・・。地下のバー。 相変わらず、オセロを繰り返しながら、騒いでいる若者達。 何度やっても、山嵐に勝てない淳子。 酔っ払っているのか? ハタマタ、勝てない事が、よほど悔しいのか、真っ赤になった、淳子の顔は、 まるで、茹蛸(ユデダコ)そのものだった。 そんな顔を見て、勝ち誇った、王様のような顔をしている…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s/☆エピソード 3☆

10年前・・・・・山川村/8月。 村外れの、古い集会場の建物の中に、 須賀と言う男と、その子分のような存在の前川がいる。 須賀は畳の上であぐらを掻き、 何処かと遠くを見ているような視線で、ボーとしながら、タバコを吸い、 少し暇そうに、ジッポのフタをカチカチと鳴らしている。 もう一人の男、前川は、畳には座らず、ファ…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s/☆エピソード 2☆

8時間前・・・・・。地下のバー。 80年代を思わせるような、今では珍しいレコード機器から流れてくる、ノイズ交じりの音楽が鳴り響いている。 10人ほど入ってしまったら、埋まってしまうような店の中に、 何処となくカオの濃い「マスター岡田」と、カウンターに座っている波瀬の姿が見える。 少し、目を動かすと、店の中央にある、オ…
トラックバック:3
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s/☆エピソード 1☆

明日は必ずやってくる。 僕は、いつから、そう思い出したのだろう? その日は雨が降っていた、近年まれにみない大雨だ。 街は長靴の中にまで雨が入ってきてしまうくらいの水で溢れてしまい、 駅の近くにある地下の店は、どこも、まるで魚が泳いでいる水槽のようになってしまっていた。 コレは、そんな、ある地下のバーに閉じ込めら…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s/☆エピソード 0☆

『僕は誰よりも君の事を知っている』 『だけど・・・・』 『君は僕の事なんて覚えていないだろう』 僕は君の事を、幼い頃から見てきたんだ。 君は親の顔さえ見た事が無かったよね。 気が付いた時には孤児院にいて、たった一人の妹にしか、心を開けないように見えた。 あの頃の君は、そこの園長先生に我が子のように可愛がられていた…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

さかさまの靴80s/☆モノローグ☆

ミカタを変えたら、世界はひっくり返る もうすぐ僕は・・・。 ゆっくり、目を閉じるだろう。 ただ通りすぎる、散歩道で君達の事を思い出す。 ブランコが揺れている公園で縄跳びをした事。 風車が回る風にあわせて紙飛行機を飛ばした事。 指きりした明日の約束。 何もかもが、もう、ずっと、ずっと昔の事。 ア…
トラックバック:3
コメント:0

続きを読むread more